いきなりステーキ|個人から20億円借りられた理由と今後の予想

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ペッパーランチ売却|いきなりステーキの社長の次の手は?

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昨日、ペッパーランチ売却のニュースが流れてきました。 (6/19日時点:まだ確定はしていません) これを見てやっぱり!と思った人は会社の管理や経営をしている人かもしれません。

今日は法人と個人の違いをこのニュースから学んでいこうと思います。

私もこのニュースを見る前に、6月上旬にペッパーフードが、取引先の社長さんから20億円の個人融資を受けたことを聞いたときに、ピンときました。このコロナの状況で上場企業が個人からお金を借りるということはなにか裏があるなと。

そのからくりを解説していきます。(もちろん現時点でペッパーランチの売却が決定したわけではありません)

しかし、こういう報道で先方の会社名まで出るということは、すでに交渉が相当進んでいると考えてよいのではないでしょうか。

上場企業の個人融資はまれ!

通常、上場会社であれば、融資は取引先銀行ですし、資金調達であれば株式や社債の発行が一般的です。個人から借り入れすることはまずないですし、そもそも銀行が貸してくれない企業に、大金を貸す個人がいないでしょう。

つまり

銀行が既に貸してくれない時点で、かなりのピンチであることがよくわかります。

ではなぜ個人から20億円借りられたのか?

お金を貸した社長はペッパーが倒産すると困る理由があった

お金を貸した会社の社長さんは『いきなりステーキ』へ食肉などの卸をされているようです。

ふつう私たちがお店で買い物をすると、その場でお金を払います。しかし会社間の取引は売掛が一般的です。

売掛は実際の入金が3か月後や、上場企業ともなれば6か月後になることもあります。

つまりお金を貸した社長はペッパーに倒産されては困る理由が間違いなくあったと想像できます

では、貸した20億はどうやって回収するの?

ペッパーフードサービスは『いきなりステーキ』などの業績の悪い部門と、『ペッパーランチ』のように業績が安定している事業があります。

ここが個人と法人で大きな違いですが、個人の借金は、返すお金が無くなれば、自己破産しかないです。しかし、法人は業績のよい事業を分社化して売ることができるんです。もちろん悪い事業も売れますが(買い手がいれば・・・)

法人だけは分身の術が使えるんですね^^

合法的に『いきなりステーキ』などの業績の悪い部分だけを倒産させることもできます

今回、ペッパーフードサービスの中でも比較的業績の安定している、ペッパーランチを分社化して100億円で売却するようです。つまり、創業者の一瀬さんは売却した100億で、借りていた借金20億や買掛金を返済できます。

恐らく前述の社長さんとは、ここまでの話ができていての借入だったと思われます。20億を貸した社長も売掛金を回収し、分社化したペッパーランチと今後も取引できればうれしいでしょう。

彼にとっての最悪シナリオは売掛金を回収する前にペッパーに倒産されることと考えられます。

合法的に大金を手にいてた社長の次の手は

一方、一瀬社長は、借金を返済して残った大金でまた別の事業(株式会社)を立ち上げて、ペッパーフードのみを倒産させることもできます。もちろん、継続することもできます。

つまり、一瀬さんからすると会社を分社化させ、業績の良い分を売り払い、現金を手にする。その現金で新事業(株式会社)を起こしてもいいし、同じ事業を継続してもいいし、お金を手にして引退してもいい。

仮に、債務超過になればペッパーフードサービスを倒産させれば、有限責任なので法人の負債はチャラになる。

個人的には、一瀬社長はここまで大きな事業を作り上げたすごい社長さんです。ただ、このコロナ禍にもともと業績の悪い『いきなりステーキ』事業を立て直すのは本当の手腕が求められる場面ですね。最近東京進出したライバルの影もありますが、私は応援しています!

今回の一件で学ぶことは、会社は悪い事業と良い事業を比較的自由に分社化できる。

業績の良い事業は分社化すれば、会社を売買し現金を手に入れることができる。

こんな合法的な売掛金の回収法があったんですね。

こんなところでしょうか。

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