10年後の企業生存率が6.3%と言われているウソを暴く!
6.3%という数字はご存知ですか?
実は、6.3%という数ですが企業が10年後に残っている数字といわれているようです。しかし以前から自分の周りの環境とあまりにかけ離れているからとても気になっていました。
10年後に94.7%の企業が無くなるということは、2010年と2020年では、周りの会社が全く新しく変わっていなければいけない。
そのくらいの大きな変化だと思います。
ですが、私が周りを見るにそんな感じは全くしませんね。。
日本で10年後に94.7%の企業が無くなるのは本当!?
YOUTUBEで10年後に残っている企業が6.3%と言っている人を見たので、きちんとその根拠を調査しました。
6.3%と言っている人はそのデータの出所を全く示していないという特徴があることがわかりました。
しかし、調べてみると意外にも多くの人がこのことについて記事を書かれているようです。
6.3%って誰がいっているの?
確かにGoogleやユーチューブで検索するといろいろとでてきます。
ですがどれも根拠が書かれていません。
よく調べると、数値の根拠を示さずに使っている例しか見当たりません。
特によく使われる方は、経営コンサルタントやビジネス系ユーチューバーに多いようです。
つまり、6.3%しか残っていない!と言ったほうが都合がよくなる人たちのようです。
彼らは専門家のはずなのにゆるせない!
5年後の企業生存率はデータが公開されている
下記に中小企業庁が発表したデータがあります。
そのデータによると、5年後の日本の企業の生存率は81.7%です。
つまり
5年後も10社中8、9社の企業は存在するということです。
5年後に81.7%残っているのに、もう5年で急に6.3%になるとは到底考えられない。
この6.3%がはあまりにもかけ離れた数字ですので。
10年後をシミュレーションしてみました。
10年後はどうでしょうか?
エクセルの線形近似を使い10年後の企業を解析すると、63.1%となります。
つまり
10年後も10社中、6、7社は残っているという計算です。
実際は非線形になると考えられるので、さらに生存率は上がるでしょう。
実際に自分の見ている現実社会に近づいてきた気がしますね。
数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う
6.3%もさもありそうな数字ですが、その根拠やどこの国のデータであるのかも示されていません。
根拠は知らんけど、世の中の企業は10年後に6.3%しか残っていないらしい!
と言っているようなものです。
世の中ってどこです?アメリカですか?インドですか?中国ですか?いつの時代?
重要な情報が全く書かれていせん。5W1Hが抜けた記事で信用できません。
そんな訳のわからないコンサルタントやブログの数字より、中小企業庁の出している数値を信じるべきではないでしょうか。
結論
- 日本で、企業が10年後に残っているのは6.3%というのは全く根拠なし。
- 日本企業が5年後に残っているのは81.7%(中小企業庁公開情報)
- 5年後には10社中8、9社は残っているということ。
- さらに、10年後をシミュレーションすると63.1%となる
- 10年後も6、7社は残っている計算となる。
『数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う』数字の根拠を調べるのは手間がかかりますが盲目に信じるより本当に大切ですね!
企業を考えている人は下の本がおすすめです。
実際に企業をした人が書く本は、いろいろなエッセンスが詰まっていてためになりますね。
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