時間割引率の低い人が得をする

お金のこと

時間割引率とは

時間割引率とは、簡単に言うと、将来もらえる価値から現在もらえる価値を引いたときの割合です。例えば、今、10,000円もらえるが、1年後であれば、10,500円もらえるとしたら、一年後増えた分を現在の価値で割れば求めることができる。500/10,0000=0.05(5%)つまり、時間割引率は5%ということ。

また、割引率5%として、今10,000円投資して、1年後10,000円もらえるとしたら、現在の10,000円の価値は、9,524円です。計算方法は以下の通りです。つまり、割の合わない投資ということです。

10,000円÷(1+r)=10000÷(1+0.05)=9,523.8円

現在の価値をいかに小さく見られるかがカギ

上記で示しただけではわかりにくいかもしれませんので、もう少し簡単に示すと、今、10,000円をもらって、普通預金をすれば、良くても一年後に恐らく10,010円(0.1%金利)となります。しかし、1年後に10,500円もらえば、銀行金利の50倍以上お得ということです。時間割引率を下げるとは、将来を想定して現在の価値をいかに小さく見られるかが重要ということです。

時間割引率は、お金だけではなくいろいろなことに応用できる。

例えば、私の以前の会社は喫煙者が多く、私も20代前半のころは、好きでもないのに吸っていた時期がありました。一方1980年から14年間、1万人の追跡調査をおこなった結果、男性においては一日20本以内の喫煙者の心疾患死亡率の相対危険度は4.2倍、20本を越える場合には7.4倍とのデータがあります※1つまり、死亡する確率を4.2倍も高める喫煙は時間割引率を考えると非常に割が悪いことがわかります。

時間割引率を下げる方法

例えば、貯金が100円しかない日雇労働者に10,000円の今日の給与を来年まで待ってくれと言っても絶対に待てません。これは、この人にとっては、今日の10,000円は必須だからです。一方、100万円貯金のある人であれば、一年後の10,500円でいいと答える可能性は十分にあります。つまり、同じ10,000円でも人によってその価値は、違うということです。つまり時間割引率を下げるには、余裕が必須なのです。ですので、自分の時間割引率を下げるには、とにかく目標に対して、少しでもその目標に対する貯金していくことです。例えば、貯金が100円しかなければ、毎日給与の10%の貯金を続ける。今、肥満の人が、筋トレでかっこいい体になりたければ、毎日の自分の時間の10%を筋トレに充てる。長生きしたい人が、今20本タバコを吸っていれば、タバコを減らす又は、やめる。これにより、例えば、上の例でいえば、毎日10%の貯金をした日雇労働者であれば、一年後、36.5万円(365日×1000円)の貯金ができています。そうすれば、今日の1万円の価値を下げることができます。つまり時間割引率を下げることができます。

引用:※1喫煙の健康影響・禁煙の効果(日本循環器学会)

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