自動運転の未来|自動運転で車の販売台数は減る

生活情報

自動運転で自動車が少ない社会に

自動車メーカーはより車を売るために新車を発売し、人口の増える地域で販売展開する。

しかし、自動運転化は自動車メーカーにとってはかなりの危機と言っていよい。

つまり、自動運転化によりパソコンが歩んだように車が家電のようになる。さらに車の稼働率が上がる。

そうなれば、車自体の必要数は減ることになるであろう。さらに、数社のパソコンでいうOS(自動運転でいえば自走システム)を提供する企業と、ボディーなどのハード部分を提供するたくさんのメーカとなるであろう。

日本の企業は現状のところ自動運転自体はすでに海外から大きく後れを取っている。

自動車が増えるかどうかは人口と稼働率できまる

人口について

世界の人口は現在も増え続けています。ハンス・ロスリングの「ファクトフルネス」によれば人口は緩やかに上昇を続け2100年に110憶人になると予想しています。

つまり、乗り物である自動車の売れる機会は今後も上昇を続けると考えられます。現在の人口が72憶人程度ですから、100年でおよそ38%程度増える計算ですね。

稼働率について

一方、自動車の稼働率に着目するとどうでしょうか?周りを見れば大体予想がつくでしょう。例えば、私の場合、朝15分通勤に自動車を使用し、9時間は職場で過ごし、帰宅する際に15分運転する。

もちろん夜、寝ているときは運転しませんので一日の運転時間は30分程度です。つまり一日のうちで自動車が実際に活動している時間はたった0.5時間となります。

これを稼働率に換算すると約2.08%です。

仮に毎週週末に2時間運転したとしても、3%程度でしょう。

もうピンと来た人もいるかもしれませんが、稼働率はあまりにも低すぎます。仮に新車が200万円とすると、 稼働率2%の機械設備(車)に200万円とガソリン税、車検等々の経費を払い続けるのはあまりにも非効率でしょう。

普通の企業で稼働率2%の機械設備で毎年税金や検査費用が必要で、特に利益を生まなければ真っ先に廃棄されるでしょう。それくらい低すぎる稼働率です。

費用対効果の考え方についてはこちらの記事に詳しく書いています。

自動車運転が車の稼働率を飛躍的上げる未来

未来といってもそこまで遠い未来ではありません。すでに政府も無人の自動走行サービス(自動運転車)を2020年に開始を予定しています。コロナの影響で前後はあるにせよ確実に自動運転化は進みます。

https://www.mlit.go.jp/common/001155023.pdf

駐車場の車が消える

自動運転化が進めば、車が自動でシャアされる時代が到来するでしょう。朝スマホの画面で自分から近い位置に停車中の車をアプリを使って自宅へ呼ぶ。

その車に乗ってオフィス近くで降りる。乗ってきた車はまた別の予約先へ自動で走っていく。

つまり車の稼働率が10%、20%と向上するということです。そうなれば、車自体は急激に減っていくでしょう。

計算上は、稼働率が2倍になれば、必要な車の台数は半分になります。つまり2%が4%です。実際はもっと大きくに稼働率が増えるでしょう。

さらに今回のコロナで在宅ワークも相当進むでしょうから、毎朝出勤時間にわざわざ渋滞に突っ込むなんてことも減っているでしょう。

つまり、自動運転が一般化すると、駐車場の車が自動運転でシャアされ、自動車自体の台数は減るということです。駐車場の車が消えるということです。

ちなみに平均すると常時走っている車の台数は全体の車の台数で割ると約10%のようです。

つまりほとんどの車(90%)は今も駐車場に止まっているということですね^^

車の本質は乗るためのではものではない

何をアホな・・と思いますが、車は乗るためのものではないですよね。

目的地へ移動するための手段です。

つまり私たちが欲しいのは快適な移動方法ではなく、ただ目的地に行きたいだけです。

出張で名古屋に行くときに、『乗り心地の良い高級車』と、『どこでもドア』があればいくら高級車であっても、ほとんどの人は『どこでもドア』を選びますよね。

つまり車そのものが欲しいのではなくて、単に目的地に行くための手段が車であったということ。

これが車の正体であり、本質です。

じゃあ、自動運転になればどうなる??

稼働率から車の必要数を考える

結論からの述べると仮に稼働率が2%から4%になれば、計算上は車の必要数は半分となる。

つまり日本でも世界でも自動運転化により車の必要台数は減るでしょう。

ただ、自動車移動が減るわけではありません。ドア toドアの自動車移動は今後も増えるでしょう。

この理由は自動車移動のほかにこのような便利な移動手段はまだ開発されていないからです。

人口が減る日本であっても、高齢化は進みますので、公共交通より、自宅の前までくる自動運転タクシーを使うことは増えるだろうし、世界では人口増による需要や、また発展途上国での車の需要も増えるでしょう。

車の稼働率を2%から10%にするのは難しくない

2%程度の稼働率を10%にするのはそこまで難しいことではありません。

少しイメージすればわかるでしょう。朝の出勤時間と退勤時間を少しシフトすれば数パーセントはすぐに上がりそうです。

つまり、車を皆がよく使う時間を少しシフトすれば、カーシャアが進むということです。

田舎でバスが使えないのは本数が少ないから

田舎は車がないと生活できないと思う人は多いですが、その理由は単純にバスの本数が少なすぎるからです。

自動運転であれば、バスの運行間隔や本数を圧倒的に増やすことができるでしょう。そうなれば田舎でも、カーシェアと自動運転バス、公共交通機関で、自家用車を所有することも少なるでしょう。

日本の自動車メーカーはどうなる

日本の自動車メーカであるが、自動運転による大変革時代にある。自走システムで考えれば、日本の自動車メーカーはすでにテスラなどの海外メーカーには遠く及ばない。

今後はかなり厳しいと言わざるを得ない。パソコンでいうOSの部分は海外の自動運転技術を使いハード部分は日本の技術もまだまだ高いと思うが、

が、、、

そもそも人間が運転しない、シェアリングカーのハード部分にそんなに高級なものが必要か??

おそらくは乗客の安全性と快適性が担保できれば、細かい文句を言わないのが機械ですので、既存のハード技術で十分ようにも思います。

なんだか、1990年代のパソコンのようになってきましたが、きっと車も家電化するのではないでしょうか。OSはアメリカ製で、日本メーカーが第三国で組み立てるで作るような・・・

結論としては、向こう15年ほどは買い替え需要など技術革新に伴う新規需要があるが、その後は厳しい業界になると思います。

まとめ

車の稼働率が上がれば必要数は減る

人口が増えても自動運転が発達すれば車の必要数は減る。その理由は現在の自動車稼働率があまりにも低いため。さらに、カーシェアや自動運転バスが広まれば、自家用車を保有する必要はなくなる。

つまり車は売れなくなるということ。

仮に計算上では稼働率が2倍になれば必要数は半分になる。稼働率2%を4%にするのそこまで大変なことではない。

日本の自動車メーカーは?

すでに自走システムはアメリカ、中国から相当後れを取っており、これを挽回できるとは到底思えない。(陸上でいえば周回遅れくらい)

自動車メーカは体力があるうちに現在の技術をが別の産業に生かしたり、または新たに起業することは今後も増えるだろう。

自動車移動は今後も必要

ただし自動車移動自体は今後も増えていくと思われるし、発展途上国の人口増加や経済進歩で新たな車の需要も生まれるでしょう。理由は便利であることと代替方法が今のところないからですね。

テスラの株価がGMとフォードを足したものより高くなっていることを見れば、市場はすでに自動運転後の世界を想像しているのかもしれませんね。

米テスラの時価総額、GMとフォードの合計上回る
米電気自動車(EV)大手テスラの株価は8日の米株式市場で大幅上昇し、時価総額で米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターの合計を初めて上回った。

車は単なる移動手段であり、人々は車に乗りたいわけではない。目的地に行ければ『どこでもドア』でよい。これが原則です。

本日、記事の中で紹介した本はファクトフルネスです。最近読んだ本の中ではは一番インパクトを受けた本です。

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